作品概要
週刊少年ジャンプで連載された岸本斉史の人気漫画『NARUTO -ナルト-』。忍者たちが超常的な能力を使い戦うバトルアクション漫画です。アジアの民話や伝承、宗教をモチーフにした世界観で、友情や裏切り、師弟や家族の絆が描かれます。中盤からは対話や許しを通じた平和を目指す展開が話題となりました。
1999年から2014年にかけて連載され、全世界累計2億5000万部を突破するほどの人気です。連載当初から人気が高まり、『ONE PIECE』と共にジャンプの看板作品となりました。2002年からアニメが放送され、途中で『NARUTO -ナルト- 疾風伝』にリニューアル。2012年にはアニメ放送10周年を迎えました。 続編の『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』もあります。
作品の魅力
木ノ葉隠れの里の少年・うずまきナルトは忍者学校の問題児。里一番の忍者になる夢を持つが、里の大人たちからは冷たくされている。その秘密は、ナルトに封印された九尾の妖狐。試練を乗り越え、忍者学校を卒業し、仲間とともに忍者としての道を歩む物語が描かれます。
作品全体は大きく二部構成になっており、第一部では忍者うずまきナルトの誕生から、うちはサスケとの決別までが描かれています。第二部ではナルトの帰還から、最後の第四次忍界大戦までを描いています。
作品の世界観
この作品の舞台は戦国時代を終えた頃。日本の江戸時代頃のイメージと、現代文化をミックスした架空の世界観です。人々は昔ながらの営みと共同体を築いており、忍の里が存在する架空の大陸を舞台に物語が進みます。一方で科学技術もある程度は発達しているように描写sれています。忍は各国の軍事力を担い、五大国が存在。忍の世界では階級があり、忍術・体術・幻術の三つの術が使われます。また、尾獣という強大な力を持つ魔物が存在し、ナルトはその一つ・九尾の妖狐を封印されている人柱力です。
作品の魅力
心をつかむ物語
『NARUTO -ナルト-』の魅力は、感動的な物語です。主人公ナルトの成長とともに、友達との別れや困難、笑い、涙が描かれています。漫画同様、アニメでも物語は幼少期の『NARUTO -ナルト-』と青年期の『NARUTO -ナルト-疾風伝』の2部構成になっています。ナルトが英雄になるまでのストーリーが読者の心をつかむ魅力です。
多彩な術
『NARUTO -ナルト-』には「忍術」「体術」「幻術」など多彩な術があります。忍術は火、風、雷、土、水の性質変化があり、戦闘で重要な要素になっています。体術はガイ先生やリーが極めた強さを見せます。幻術は難易度が高く、写輪眼の持ち主などが使えます。それぞれのキャラクターが、己の得意技を活かしながら戦う姿が読者を魅了します。忍者ってかっこいい、すごい、そんな風に思えます。
魅力的なキャラクター
『NARUTO -ナルト-』には数多くの登場人物がいます。主人公ナルトを始め、個性豊かなキャラクターが魅力的です。脇役たちの存在感も光ります。敵役も魅力的で、彼らの生き様・死に様は愛おしいです。もちろん多くのキャラクターの中でも、主人公ナルトの存在は際立っています。しかしながら、仲間や敵の全てがそれぞれの物語を持っており、その生き方が感動を呼びます。全てのキャラクターが時に主人公になっているようにすら思えます。それほど魅力的なキャラクターが数多く出てくることが、この作品の人気の秘密だと言えるでしょう。